私は、今でこそボイトレ講師として生徒さんの声を良くするお手伝いをしていますが、元々歌が上手いほうではありませんでした。
自分自身が歌を習ってきた経験と、いろいろなタイプの生徒さんをレッスンしてきた経験をもとに歌が上手くならない原因をお伝えしていきます。
そして、今すぐ直せることから、じっくり身に付けることまで、歌がうまくなる対策を大きく5つに分けて解説していきます。
当てはまるところがあれば参考にしてみてください。
歌が下手な原因と対策①~音程~
音程がうまく合って無いと、声が良くてもヘタに聞こえてしまいます。
音が違いすぎるとその曲に聞こえなくなってしまうので、歌が下手に聞こえる最大の原因と言ってもいいかもしれません。
音域
音程がうまく取れない1番大きな原因は、「出せる声の音域が狭いこと」です。
普段話すときに使ってる音域は思ったより狭いです。それに比べて歌うときは低い音から高い音まで幅広く求められます。
音域を広げコントロールできるようになると音程も良くなります。
特に高い声は、トレーニングすることで伸ばすことができます。
音域が広がると歌える曲も増えるので歌うのも楽しくなっていきます。
曲を聞き込む
音域は広くても、あまり練習してないと、喉が音程のコントロールを覚えてなくて、上手く歌えないこともあるので、しっかり曲を聞き込んで、練習しましょう。
選曲
最近のポップスは男声も女声も音域の広い曲が多いです。
プロでもしんどい曲もくさんあらので、選曲が自分の音域に合っていないこともあるのかもしれません。レパートリーを変えてみたり、カラオケでキーを下げてみるのもアリです。自分の声に合った高さで気持ちよく歌いながら少しずつキーを上げていきましょう。
歌が下手な原因と対策②~リズム感~
曲の歌い出しのタイミングが取れず、出遅れたり、曲のテンポに乗り切れなかったりすると、聞いていてモヤっとしてしまいます。
曲によっては、早口なフレーズや、特徴的なリズムが出てくるものもあるので、心の中で拍を刻んだり、足でリズムを取ったりしながら歌うとリズムが取りやすくなります。
歌が下手な原因と対策③~発声~
低音や中音は楽に出るのに、高音で喉を締め付けるような声になったり、自分の意志で声量がコントロール出来ずに叫ぶような声を出してしまったりしていると、聞いている人は安心して聞けないものです。歌が下手な原因低音や中音は楽に出るのに、高音で喉を締め付けるような声になったり、自分の意志で声量がコントロール出来ずに叫ぶような声を出してしまったりしていると、聞いている人は安心して聞けないものです。
歌の上手い人たちは、聞きやすくノビのある声で歌います。
ムダな力を抜いて声を出せるように意識することや、常に同じ声の響きで歌えるようにするこで安定した発声を手に入れることができます。
そのためには、身体の使い方や、息の使い方、声の響かせ方を知り、喉に負担をかけないテクニックを身に付ける必要があります。
歌が下手な原因と対策④~抑揚~
ずっと、同じボリュームで一曲を歌い通したり、歌詞に感情がこもって無かったりすると、淡々と聞こえてしまいます。
曲の盛り上がる場所をしっかり把握して歌い上げたり、しっとり歌う部分は声量を抑えて優しく歌うなど緩急を付ける工夫をしてみましょう。
ポップスは構成が分かりやすくできていて、サビに向かって盛り上がるように作られていることが多いです。
一度コツをつかむと抑揚を付けて歌うのはそこまで難しいことではないです。
歌が下手な原因⑤~歌詞~
せっかく良い歌詞を歌ってるのに、はっきり聴こえないと、「え、なんて?」となってしまいす
ですが、言葉すべてをはっきり喋るわけではありません。
全部の文字をはっきり歌ってしまうと、棒歌いのようになって抑揚がつきません。
歌詞を明確に歌うコツは、単語の初めの文字だけをはっきり発音するようにすることです。
単語の頭が聞こえてくると聴いている人にスムーズに歌詞が届きます。
簡単に効果が出るので、意識してみてください。慣れてくるとどんな曲でも自然とできるようになります。
まとめ
- リズム感 → 心の中か足で拍を感じる。
- 歌詞 → 言葉のはじめをはっきり発音。
- 抑揚 → サビを盛り上げる。しっとりさせるところは優しく緩急を付ける。
この3つは比較的すぐに実践できて一定の効果が出ると思います。早速試してみてください。
- 音程 → 音域を広げる、選曲やキーを工夫する。
- 発声 → 身体や息の使い方、声の響かせ方を知る。
歌が上手いと言われてる人たちは、この5つのポイントをしっかりおさえています。
すべてを同時にマスターするのは難しいかもしれませんので出来そうなものから一つずつ身につけていきましょう。